京都の美しい坂 其の一
最も京都らしい場所のひとつと言われる「ねねの道」。
「ねね」と言えば、天下人「秀吉」の正妻。
亡き秀吉後の権力者となっていた徳川家康の後押しを受けて、秀吉を弔う為に高台寺が建立されました。高台寺の塔頭のひとつである圓徳院(ねねの道沿い)にねねは住んでいたそうです。
その圓徳院と高台寺を結ぶ「台所坂」は全長61m、高低差6.2mだそうですが、そのゆるやかな坂の美しさに思わずため息がこぼれます。
この石段をねねはどんな思いでのぼっていたのでしょうか。
そんな思いを巡らせつつ、台所坂の下に立って坂を見上げると、遠くに秀吉とねねが仲良く歩く後ろ姿が見えた気がしました。